10月から始まった改正電気通信事業法の影響でスマートフォンの値引き額の上限が2万円までになり、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンを0円で手に入れることができなくなっています。
しかし、この改正法に抜け道があり比較的新しいAndroidスマートフォンやiPhoneが一括0円で販売されているものを利用して転売ヤーが活発に活動しているようです。
その手口について説明します。
なぜ、携帯会社が一括0円で販売できているのか?
10月に変更された改正電気通信事業法の資料に中に、例外として旧通信方式(3G)からの移行の場合は購入する端末代を0円未満とならない範囲で可能とされています。
そのため、4G(LTE)の回線を利用できない端末などを利用している番号からの乗り換え(MNP)のみ一括0円や大きな割引で販売されています。
・廉価端末(2万円(税抜)以下の端末)については、0円以下とならない範囲で可。
総務省資料 9ページhttps://www.soumu.go.jp/main_content/000627710.pdf
・ 新規契約の受付が終了した通信方式のサービス利用者が新たな通信方式に移行するために購入する端末については、0円未満とならない範囲で可。
・ 在庫端末については、一定の例外を措置。
ってか、0円未満ってなんやねん!?
新規契約の受付が終了した通信方式(3G)とは?
ドコモで例えるなら、FOMAが新規契約の受付が終了した通信方式のサービスに当たります。
FOMA及びiモードは2019年9月30日に新規受付を終了し、2026年3月31日にサービスが終了します。
au、ソフトバンクも3G回線までが利用できるプランは終了しています。
- ドコモ(FOMA、iモード)
2026年3月31日サービス終了 - au(CDMA 1X WIN)
2022年3月31日サービス終了 - ソフトバンク
2024年1月下旬サービス終了
転売ヤーの手口
転売ヤーはサービスが終了してしまう3G携帯電話を利用してるユーザーのために用意された施策を利用し、高値で転売できる端末を安く購入しています。
やり方として、
①「3G回線のSIMと3Gのガラケー」
②「3G回線しか使えないガラケー」
を用意してMNP一括0円を狙っていきます。
①3G回線SIMと3Gガラケーの準備方法
確実なのが3G回線を用意することです。
MVNOのb-mobileで販売されている携帯電話SIMがドコモの3G(FOMA)専用のSIMです。
このSIMと中古で販売されているFOMA専用のガラケーを用意します。
中古の3G(FOMA)のみ対応のガラケーはイオシス で2,980円~で手に入れることができます。
b-mobieの新規申込、MNP転入申込および本人確認の再アップロードは3月30日(月)15時までの受付とし、同時刻に新規申込、MNP転入申込および本人確認の再アップロードは無効になります。
②3G回線しか使えないガラケーで対応
乗り換え(MNP)予定の電話番号がドコモ回線であれば3Gしか使えないガラケー(FOMA)に今使っているSIM差すことで3Gで通信しているガラケーが出来上がります。
今の番号で乗り換え(MNP)したくない場合は、3G回線のSIMじゃないくてもいいので、MVNO回線のSIMを3Gしか使えないガラケーに挿すことで代用できます。
3G回線の時代のガラケーはSIMロック解除ができないので、それぞれの回線に合わせたガラケーを用意する必要があります。
(例)ドコモ系のMVNO SIMならFOMA
3Gからの乗り換えかどうかの判断
キャリア毎もしくは店舗によって3Gからの乗り換えのチェックが多少異なるようです。
「3Gプラン使っているプランの書類確認」が必要な店舗は3G回線SIMと3Gガラケーが無いと認められませんが、「スキャナーで3G端末&電話番号表示している画面を確認」するだければ、②の3G回線しか使えないガラケーで対応することができます。
まとめ
3月に入ってから毎週末、キャリアと家電量販店独自の割引イベントが行われています。
例えば、ジョーシンでドコモとコラボ割引でiPhone 11(64GB)が一括0円で購入できる店もあったします。
でも、違う家電量販店だと独自割引がなく一括9,800円だったりもするので狙う方はよく調べとお得に購入できますよ。